概要 本年のアジア・オセアニア研究教育機構(Q-AOS)シンポジウムでは、地球の未来を守るためのSDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」を達成し、脱炭素社会を実現するために、「資源循環」にかかわるすべての分野(理工系、生物系、人文社会系、複合領域)から、興味深いトピックスを選び、国内外から講演者を集め、オンライン+ハイブリッドを組み合わせた2日間のプログラムを企画しました。分野の垣根を超えた理解と討論を通して、アジア・オセアニア諸国の資源とその循環の特徴に対する理解、課題認識の共有、さらにはアカデミアとしての新たな学術領域の発掘につながることを期待しています。 初日には、カーボンネガティブをめざした金属資源循環およびバイオマス資源循環に関する2件の基調講演、それにつづくさまざまな分野の5名のファシリテーターのショート講演を踏まえて、総合討論を行います。二日目には、アジア・オセアニアに伝統的に培われてきた生物資源利用の古の知恵や地球外資源の探査という夢のある話題から、プラスチックやリチウムイオン電池のリサイクルのような喫緊の課題に関する招待講演としました。またそれと交差して、Q-AOSの新しい活動を知っていただく機会として、各クラスターの新メンバーによる講演、金属資源を代表する「鉄」の歴史と国家形成の関係など、グループセッションを3つのパラレルとしてハイブリッド形式で企画しました。 今回のシンポジウムが長いコロナ禍の終焉を告げるものとなって、ここ数年のオンラインを中心とした国際学術交流から、リアルな対話・交流を含むハイブリッドな新たな国際学術交流の場が再形成されることを切に希望しています。 SDGs社会へ向けた資源フロンティアの創造 1日目 2022年12月15日(木) 13:00~16:40 会場:オンライン 2日目 2022年12月16日(金) 10:00~17:40 会場:オンライン&稲盛ホール(一部のみ) 参加費:無料 プログラム PDF 12月15日(木)1日目 総合司会 笹木 圭子 教授 (九大工/資源循環モジュール長) 清⽔ 邦義 准教授 (九⼤農 /機能性天然素材開発モジュール⻑) 時刻 所用時間 プログラム 実施方法 13:00-13:10 10分 開会挨拶 アジア・オセアニア研究教育機構 紹介 オンライン 13:10-14:00 50分 招待講演1:所 千晴 教授(早大理工) 14:00-14:50 50分 招待講演2:鮫島 正浩 特任教授(信州大) 14:50-15:00 10分 休憩 15:00-15:35 35分 ショートプレゼンテーション(5名 各5分) 松八重 一代 教授(東北大) 大内 隆成 講師(東大) 石橋 勇志 准教授(九大農) 高田 克彦 教授(秋田県立大) Scott V. Valentine 教授(Q-AOS研究推進ディレクター) 15:35-16:35 60分 パネルディスカッション 16:35-16:40 5分 閉会挨拶 12月16日(金)2日目 総合司会 10:00〜 島⽥ 英樹 教授 (九⼤⼯/資源開発モジュール⻑) 14:30〜 太⽥ 耕平 准教授 (九⼤農 /持続的⽔圏⾷料⽣産モジュール⻑) 時刻 所用時間 プログラム 実施方法 10:00-10:10 10分 開会挨拶 オンライン 10:10-10:50 40分 招待講演3:辻 健 教授(東大工) 10:50-11:05 15分 休憩 11:05-11:45 40分 招待講演4︓Daniel Robinson教授(UNSW) 11:45-11:50 5分 午後の案内 11:50-13:00 70分 昼食 13:00-14:20 80分 グループセッション1:資源循環 稲盛ホール (ハイブリッド) グループセッション2:生存基盤環境 グループセッション3:医療 オンライン 14:20-14:30 10分 休憩 オンライン 14:30-15:10 40分 招待講演5:岩⽥ 忠久 教授(東大農) 15:10-15:25 15分 休憩 15:25-16:05 40分 招待講演6:Anna Kaksonen 氏(CSIRO) 16:05-16:15 10分 グループセッションの案内/休憩 16:15-17:35 80分 グループセッション4:セキュリティ・防災 稲盛ホール (ハイブリッド) グループセッション5:文化変動 グループセッション6:都市 オンライン 17:35-17:40 5分 閉会挨拶 オンライン 招待講演 12月15日(木)1日目登壇者 PDF 13:10-14:00 カーボンニュートラルと資源循環との両立を目指した分離技術開発 所 千晴 早稲田大学/東京大学 教授 資源循環工学 / 化学工学 / 粉体工学 14:00-14:50 有機資源の持続的循環に向けたバイオマス利活用の意義と課題 鮫島 正浩 信州大学工学部 特任教授 林産学 / バイオマス科学 パネリスト 石橋 勇志 九州大学 農学研究院 准教授 作物学 大内 隆成 東京大学 生産技術研究所 講師 エネルギー / 資源循環 / 非鉄冶金学 / 電気化学 / 貴金属 / レアメタル / リサイクル スコット バレンタイン 九州大学 アジア・オセアニア研究教育機構 教授 再生計画 / サーキュラーエコノミー / エコノミー学 高田 克彦 秋田県立大学 木材高度加工研究所 教授/所長 森林遺伝学 / 林木育種学 松八重 一代 東北大学 大学院 環境科学研究科 教授 ライフサイクル分析 / 産業エコロジー / 持続可能資源管理 12月16日(金)2日目登壇者 PDF 10:10-10:50 地球と宇宙での資源探査 辻 健 東京大学 大学院工学系研究科システム創成学専攻 教授 物理探査 / 宇宙探査 / CCS /地熱 / 地震 / 火山 11:05-11:45 ※都合により講演者が変更となりました。 Utilization and protection of biological/ genetic resources using the Nagoya Protocol Daniel Robinson School of Humanities & Languages, The University of New South Wales 教授 人文地理学 / 環境科学 / 環境法 14:30-15:10 環境にやさしいプラスチックの将来展望 ~生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック~ 岩田 忠久 東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授 高分子材料学 / 環境関連高分 / 高分子構造 15:25-16:05 Biotechnical processes for metal extraction and recovery from spent batteries and printed circuit boards Anna Kaksonen CSIRO Group Leader - Industrial Biotechnology 採鉱バイオテクノロジー / 排水処理および資源回収 / サーキュラーエコノミー グループセッションPDF 13:00-14:20 グループセッション1 資源循環 水圏における食料生産システムの革新に向けて グループセッション2 生存基盤環境 未来の持続可能な社会のための生物多様性と遺伝資源 グループセッション3 医療 Medicine and Health 16:15-17:35 グループセッション4 セキュリティー・防災 防災と復興、文化財の修復 グループセッション5 文化変動 金の歴史 グループセッション6 都市 鉄のグローバルヒストリー 参加申込み 参加申込はこちらから 【申込期限:2022年12月13日(火)正午】 申し込む お問い合わせ先 九州大学IQ支援室 aoevent@jimu.kyushu-u.ac.jp