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九州大学人社系協働研究・教育コモンズ オムニバスセッション 知の形成史 第10回

共催・協力イベント

アイキャッチ画像:九州大学人社系協働研究・教育コモンズ オムニバスセッション 知の形成史 第10回

人社系協働研究・教育コモンズ(※)では第26弾企画としてオムニバスセッション「知の形成史」第10回を下記のとおり開催いたしますので、ぜひご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。

※人文社会科学系4部局「人文科学研究院」「人間環境学研究院」「法学研究院」「経済学研究院」は、教育活動及び研究活動における連携を企画し管理運営していくために「人社系協働研究・教育コモンズ」を設けて活動しています。

詳細

日時 2024年3月28日 13:00 ~ 2024年3月28日 14:30
会場 九州大学イースト1号館E-C-203会議室&オンライン開催(Zoom)のハイブリッド開催
定員 定員なし
※対面参加は定員50名
申込方法 下記申込ボタンから事前申込
参加費 無料
主催 人社系協働研究・教育コモンズ
共催 九州大学アジア・オセアニア研究教育機構
九州大学社会連携推進室 科学コミュニケーション推進グループ
後援 九州⼤学法⽂学部創⽴100周年記念事業実施委員会
お問い合わせ 九州大学人社系協働研究・教育コモンズ

E-mail: enquiry-commons★cmns.kyushu-u.ac.jp(★を@に置き換えてください。)

タイトル:オムニバスセッション「知の形成史 」第9回

 どんな分野でもそうですが、「人文社会系」、もっと大きく「文系」としてくくられる学問の中にも、多様な方法と目標・関心を持つさまざまな研究領域が広がっています。
 しかし、それぞれの研究領域は、初めから現在の形で個別に独立して存在していたものではありませんでした。
 そこには少なからず、人々の知的好奇心に導かれながらも、時代の移ろいや、それにともなう社会の要求にも応答して分化してきた経緯があります。
本シリーズでは、毎回人社系の先生をお呼びして、具体的な研究のお話をうかがいながら、いま一度それぞれの領域の「出来(いでき)はじめ」を紐解きつつ、現在の学問が時代や社会に何を要求されているのか、そして何ができるのかを考えます。
 人社系の知の意味と意義を問いなおすことを通じて、協働研究の「コモンズ」醸成を目指します。

 第10回目は法学研究院から、大脇成昭先生をお呼びして、災害復興と公金利用との関係についてお伺いしていきます。
 

講演者:大脇 成昭(法学研究院 教授)

聞き手: 國分 航士(人文科学研究院・講師) 司会:蛭沼 芽衣(人文科学研究院・助教)

災害復旧・復興と「公」のお金

 繰り返し発生する地震や台風などによる甚大な被害に直面して、国や地方公共団体は大規模な予算を組んで災害対応にあたります。
しかし、道路や公共施設は迅速に復旧できても、私有財産としての個人の住宅再建などには公費が投入できず、肝心のコミュニティーの再生が進まないことが多く見られます。このような現象を引き起こす法的な障壁の正体は何なのか。
 そしてそれは現在も合理的なものといえるのか。これまでに行ってきた、行政事務の民営化論、公財政にかかる法規範論、そして災害法の研究を振り返りながら、お話ししたいと思います。