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情報モジュール第1回セミナー(11月16日)

共催・協力イベント

アイキャッチ画像:情報モジュール第1回セミナー(11月16日)

文化変動クラスター情報モジュールでは、以下のセミナーを開催いたします。このセミナーは対面で開催されます。奮ってご参加いただければ幸いです。

詳細

日時 2023年11月16日 13:00 ~ 2023年11月16日 14:30
定員 なし
参加費 なし
問い合わせ 担当:大賀哲
M-mail : toga★law.kyushu-u.ac.jp
※★を@に置き換えてください。

[日付] 11月16日 木曜日

[時間] 13:00~14:30

[場所] E-E-105

※この講演は英語で行われます。

※申し込みは不要です。当日会場に直接おいでください。

講演タイトル

国際人権基準から見た日本の人権状況

講演概要

本講演は、EUの人権状況を踏まえつつ、国際的な視点から日本の人権状況を再評価することを目的としています。表現の自由、プライバシーの保護、集会の自由といった基本的人権が日本国内の法律、政策、及び社会的慣習とどのように関連しているのか、またそれらがEUをはじめとする国際人権基準とどのように整合しているのかを考察します。特に、国際社会の注目を集めている特定秘密保護法や共謀罪法を例に取り上げ、これらの法律が言論の自由や民主的透明性に与えている影響と、国際人権規範との対比を探ります。この講演では、日本の法制度と国際人権基準とのギャップを明らかにし、その改善に向けた提言を行います。具体的なケーススタディや最新の研究成果を踏まえ、日本における人権擁護の現状と今後の課題について理解を深め、参加者と共有します。また、国際的文脈での人権保護と促進において日本がどのような役割を担うべきか、そして国内外での人権問題への関心をどのように高めていくかを議論します。

プロフィール 

藤田早苗(ふじた・さなえ)

エセックス大学人権センターフェロー。写真家。大阪府出身。エセックス大学で国際人権法の修士号と博士号を取得。名古屋大学大学院国際開発研究科修了。日本の人権状況の向上を目指し、国際社会に日本の人権問題を伝え、また日本に国際人権の重要性を紹介する活動に奔走している。2013年の特定秘密保護法と2017年の共謀罪法を英訳し、その問題点を国際的に周知。2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞受賞。著書にThe World Bank,Asian Development Bank and Human Rights (Edward Elgar publishing, 2013)、『武器としての国際人権ー日本の貧困、報道、差別』(集英社新書2022年)。定期的に日本での講義講演も行っている。