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グローバルガバナンス・セミナー: 配置か統合か?(2023.7.31)

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アイキャッチ画像:グローバルガバナンス・セミナー: 配置か統合か?(2023.7.31)

グローバルガバナンス・セミナーは、九州大学・東洋大学・ソウル国立大学による連続セミナー・シリーズです。このセミナーは英語+オンライン(Zoom)で実施されます。どなたでもご参加いただけますので、ご自由にご参加ください。

詳細

日時 2023年7月31日 10:00 ~ 2023年7月31日 11:30
対象 どなたでもご参加いただけます。
開催方法 Zoom
参加費 無料
問合せ先 大賀哲(toga★law.kyushu-u.ac.jp)
※★を@に変更してください。

報告者

ベンジャミン・A・サンホセ(法政大学)

当日の流れ

10:00-10:10 Opening  
10:10-10:50 報告者より報告
10:50-11:30 Q&A

報告概要

 2019年、日本は指定技能実習制度(SSW)を導入しました。この制度は、日本の熟練した外国人労働力の需要を解決し、多文化共生政策に基づいた労働移民の透明な採用プロセスを提供することを約束しています。デプロイメント(配置)のための主要な要件として言語能力が必要とされる中、この論文では、日本基礎日本語能力テスト(JFT-基礎)に焦点を当てています。これは日本語能力試験(JLPT)に対する効率的な代替手段となることが期待されています。JLPTは日本語能力を測るための基準となってきましたが、より多くのトレーニングと学習時間を要します。一方、JFT基礎は日常の仕事や生活の状況でコミュニケーションするために必要な言語能力を測定します。さらに、試験はコンピュータ化され、年に数回受験することができるため、迅速な結果と再受験が保証されます。
この論文では、フィリピンの仲介者である人材紹介会社、研修センター、語学学校の視点にも触れ、JFT基礎と日本の多文化共生に関する展望について論じます。この論文は、日本の言語教育と多文化共生の取り組みは理想を抱いている一方で、SSWの採用と研修政策は、デプロイメントのプレッシャーが多文化共生と統合の目標を上回ることを示していると主張しています。

プロフィール

ベンジャミン・A・サンホセは、日本の法政大学で政治学の非常勤講師です。サンホセ氏は筑波大学で国際公共政策の博士号を取得し、彼の論文ではフィリピンの労働移民政策の形成と推進におけるナショナリスト的論述の役割を探究しました。彼の現在の研究は、仲介者の役割がフィリピンと日本の移住回廊沿いの労働移民政策を形成し、移動を管理する上でますます重要な役割を果たしている点に焦点を当てています。彼は日本財団の日本研究フェローシップの一環として国立国際政策研究所(GRIPS)で研究員として滞在しました。彼は公共政策、国際関係の授業を教え、日本の多文化共生政策に関する研究も行っています。