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第202回Q-AOSブラウンバッグセミナー「「大気環境科学」×「農業経営」で沖縄県の窒素肥料量を最適化するスマートアグリの開発」

ブラウンバッグセミナー

アイキャッチ画像:第202回Q-AOSブラウンバッグセミナー「「大気環境科学」×「農業経営」で沖縄県の窒素肥料量を最適化するスマートアグリの開発」

九州大学アジア・オセアニア研究教育機構(Q-AOS)では「Brown Bag Seminar Series」を毎週水曜日のランチタイムに開催いたします。本学のアジア・オセアニア地域やSDGsに関連する最新の研究活動を多くの方に知っていただき、異分野研究ネットワークや交流やきっかけの場を提供できればと思います。どなたでも気軽に御参加いただける内容となっております。途中参加、途中退室もOKです。皆様の御参加をお待ちしております。

詳細

日時 2025年9月10日 12:10 ~ 2025年9月10日 12:50
形式 Zoom Webinar
言語 日英同時通訳あり、スライドやポスターも日英2言語に対応
字幕 Zoom機能による「リアルタイム字幕」提供、文字情報を見ながら参加可能
聴覚障害者の方々へ:ズーム機能による字幕やチャットサービス以外のサポートが必要な方は以下の「お問い合わせ」にお電話またはメールにてお知らせください。
参加費 無料
定員 500名
お問い合わせ 担当:九州大学Q-AOS事務局
電話番号:092-802-2603・2605
メールアドレス:aoevent★jimu.kyushu-u.ac.jp(★を@に変えてください)

抄録

プラネタリーバウンダリー(地球の限界)とは、地球の環境がこれ以上悪化しないための“安全な範囲”を示す考え方です。
2023年の報告では、その中の『生きもののつながり(生物圏の一体性)』という項目において、化学肥料の使いすぎや空気の汚れによって、海や土に多くの窒素が流れ込み、地球にとって危険なレベル(レッドゾーン)を大きく超えてしまっていることが明らかになりました。
そこで私たちは、空気中から牧草地(牛などの家畜が食べる草を育てる土地)にどれくらいの窒素が降り注いでいるのかを調べました。
また、野外で実際に牧草を育てる実験を行い、化学肥料とたい肥(家畜のふんなどから作られる自然な肥料)それぞれが、環境にどのような影響を与えるかも比較しました。
その結果、空気中から牧草地に入ってくる窒素の量は年間1ヘクタールあたり17.5キログラムで、これは化学肥料でまく量の約4.5%にあたることが分かりました。
沖縄では、大気からの窒素の影響は比較的小さいと考えられています。そのため、たい肥をうまく使って土地にしっかりと栄養をとどめ、40%は島の中で再利用し、残り60%は島の外に運ぶという“地域内循環”のモデルを使うことで、海への負担を大きく減らすことができると評価されました。
本セミナーではこれらの研究について分かりやすく説明いたします。

当日プログラム

12:10~12:15 イントロダクション
座長 横田 文彦 准教授(Q-AOSコーディネーター)

12:15~12:40「「大気環境科学」×「農業経営」で沖縄県の窒素肥料量を最適化するスマートアグリの開発」

発表者 島田 幸治郎 助教(琉球大学 理学部 海洋自然科学科)

12:40~12:50 質疑応答

※当日の講演動画を期間限定にて後日掲載予定です。
 公開先:https://q-aos.kyushu-u.ac.jp/events/events-bbs/2012/

当日資料

・参加者の皆様への御案内(同時通訳使用方法・資料・質疑応答について): PDF

※同時通訳機能はウェブブラウザ上では使用できません。
Zoomのアプリケーションをこちらよりダウンロードをお願い致します。

講演資料: PDF

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