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第6回グローバルガバナンス・セミナー「Covid-19とナショナリズム」

共催・協力イベント

アイキャッチ画像:第6回グローバルガバナンス・セミナー「Covid-19とナショナリズム」

九州大学、東洋大学、ソウル大学で行うジョイントセミナーのお知らせです。この3大学では、New World Order: New Governance after/with COVID19 and the 2022 Ukraine Crisisと題した講演会シリーズを行っています。講演会は日本語と英語のものがあります。
講演会予定は以下を参照。
https://drive.google.com/file/d/1klB8fWQDeN9_GXJeNXQDGbsDNVHILWFi/view

第6回はCOVID-19とナショナリズムをテーマとして、黒木麻衣子先生にお話をお伺いいたします。

詳細

日時 2022年6月25日 12:00 ~ 2022年6月25日 13:10
実施方法 Zoomにて開催(お申込みいただいた方にURLをお送りいたします)
定員 なし
参加費 無料
お問い合わせ先 大賀 哲(法学研究院)
toga@law.kyushu-u.ac.jp

当日の流れ

12:00-12:05 Opening
大賀哲(九州大学法学研究院・准教授、Q-AOS文化変動クラスター・情報モジュール長) 

12:05-12:35 ご報告
・黒木麻衣子(くろき・まいこ)
「COVID-19とナショナリズム」
慶應義塾大学文学部卒業後、 上智大学大学院外国語学部国際関係専攻博士前期課程を修了し、
ロンドン大学大学院(London School of Economics and Political Science)にてMSc(国際関係論)とPh.D.( 国際関係論)を取得。

12:35-13:10 Q&A

報告概要

COVID-19(新型コロナウイルス)の世界的な感染拡大は、 世界各国の政治・経済・社会に大きな影響を及ぼし、 中でも各地においてナショナリズムが急激に高まっているという議 論が散見され、「ワクチン・ナショナリズム」や” Coronationalism” といった新たな言葉も登場するようになった。そこでは、 ナショナリズムの興隆はマイノリティや移民に対する排斥やレイシ ズムの激化に結び付けられ、 米中関係の緊張という文脈から国家間対立を煽るものとして扱われ ている。また、各国が自国優先の政策をとるため、 本来ならばパンデミックの感染拡大を防止するために必要な国家間 の協力が阻まれ、グローバル・ヘルス・ ガバナンスの弱点が浮き彫りになっているという見方がされている 。
つまり、COVID- 19の流行に影響をうけたナショナリズムの高まりは「 国民国家の強化と国家間協力や国境を超えた連帯の弱体化」を招いているという議論である。それでは、COVID- 19の流行とそれに対する各国政府の対応はナショナリズムとどの ような関係にあり、それは国際秩序全体を変動させるような影響を及ぼすものとなるのだろうか。
そのような問題意識のもとで、本研究は、COVID- 19の世界的大流行のナショナリズムの関係と、それを起点として国際社会の構造や国際秩序に関する概要の考察を試みる。