第144回Q-AOSブラウンバッグセミナー「今、九州の奥山で起こっている森林劣化-シカの増加とササの消失-」 ブラウンバッグセミナー 九州大学アジア・オセアニア研究教育機構(Q-AOS)では「Brown Bag Seminar Series」を毎週水曜日のランチタイムに開催いたします。本学のアジア・オセアニア地域やSDGsに関連する最新の研究活動を多くの方に知っていただき、異分野研究ネットワークや交流やきっかけの場を提供できればと思います。どなたでも気軽に御参加いただける内容となっております。途中参加、途中退室もOKです。皆様の御参加をお待ちしております。 詳細 日時 2024年6月12日 12:10 ~ 2024年6月12日 12:50 形式 Zoom Webinar 言語 日英同時通訳あり、スライドやポスターも日英2言語に対応 字幕 Zoom機能による「リアルタイム字幕」提供、文字情報を見ながら参加可能 聴覚障害者の方々へ:ズーム機能による字幕やチャットサービス以外のサポートが必要な方は以下の「お問い合わせ」にお電話またはメールにてお知らせください。 参加費 無料 定員 500名 お問い合わせ 担当:九州大学Q-AOS事務局 電話番号:092-802-2603・2605 メールアドレス:aoevent★jimu.kyushu-u.ac.jp(★を@に変えてください) 抄録 近年、全国的にシカの個体数が増加しています。森林には一般的に地面を覆うような植物(下層植生)が生育しています。シカが増えると、それらの下層植生を全て食べてしまいます。下層植生は森林の土壌を侵食から守る効果があります。下層植生がシカによって食べられ消失してしまうと、土壌流出が一気に起こります。九州南部の山岳地域では、もともとスズタケなどのササ類が地面を覆っていて、九州では珍しいブナ林が広がっていました。しかし1980年代頃からシカが増え始め、ササの消失した森が多くなってきました。九州大学宮崎演習林では、200歳を超える大きなブナの生えていた山頂付近で、土壌侵食が激しく起こり、根が露出し、ブナの枯死が増えています。そこで私たちは、ササの消失が土壌生態系やブナの生育にどの様な影響を与えているのかを調べました。その結果、土壌が流出することで樹木の成長に欠かせない共生菌類が少なくなっていたこと、病原菌が増えたこと、また、根が露出することでブナの成長が悪くなることなどが明らかとなりました。本セミナーでは、最新の研究成果も含めてこれまで分かってきたことを紹介します。 当日プログラム 12:10~12:15 イントロダクション 座長 田中 俊徳 准教授(Q-AOSコーディネーター) 12:15~12:40「今、九州の奥山で起こっている森林劣化-シカの増加とササの消失-」 演者 片山 歩美 准教授(農学研究院) 12:40~12:50 質疑応答 ※当日の講演動画を期間限定にて後日掲載予定です。 公開先:https://q-aos.kyushu-u.ac.jp/events/events-bbs/2012/ 当日資料 ・参加者の皆様への御案内(同時通訳使用方法・資料・質疑応答について): PDF ※同時通訳機能はウェブブラウザ上では使用できません。 Zoomのアプリケーションをこちらよりダウンロードをお願い致します。 講演資料: PDF 個人情報の取り扱いについて 本セミナーのお申し込みの際にご記入いただきました個人情報は、本セミナー開催及び弊機構からのご案内送付以外には使用しません。 次回以降のBBS こちらのページからご覧いただけます イベント一覧へ戻る