アーカイブ・報告書Archives & Reports

Q-AOSブラウンバッグセミナー第29回「金回収をめざしたバイオテクノロジーと統合したメタラジー」

ブラウンバッグセミナー

アイキャッチ画像:Q-AOSブラウンバッグセミナー第29回「金回収をめざしたバイオテクノロジーと統合したメタラジー」

九州大学アジア・オセアニア研究教育機構(Q-AOS)では「Brown Bag Seminar Series」を4月から毎週水曜日のランチタイムに開催いたします。本学のアジア・オセアニア地域やSDGsに関連する最新の研究活動を多くの方に知っていただき、異分野研究ネットワークや交流やきっかけの場を提供できればと思います。どなたでも気軽に御参加いただける内容となっております。途中参加、途中退室もOKです。皆様の御参加をお待ちしております。

詳細

日時 2021年11月24日 12:10 ~ 2021年11月24日 12:50
形式 Zoom Webinar
言語 日英同時通訳あり、スライドやポスターも日英2言語に対応
参加費 無料
定員 500名
お問い合わせ 担当:九州大学Q-AOS事務局
電話番号:092-802-2603・2605
メールアドレス:aoevent★jimu.kyushu-u.ac.jp(★を@に変えてください)

抄録

金属資源の持続的な供給のためには、天然鉱石や都市鉱山からの金属抽出技術をより高度化すること、さらに環境負荷のより小さい技術によって開発することが 求められています。バイオテクノロジーは、濃度のより低い対象から金属を抽出すること、しかも常温常圧のマイルドな条件で反応を進められる特徴を持ち、これからの金属生産の SDGs に不可欠の技術となっていくと期待されています。 本セミナーでは、バイオテクノロジーと統合した *メタラジーの研究例の一つと して、難処理金鉱石から金の抽出効率を上げるための方法について解説します。金鉱石から金を抽出するには、アルカリ性シアン水溶液にて、安定な *金シアン 錯体として抽出して濃縮するのが王道となっています。ところが、金鉱石の中に 石炭のような炭素分が含まれているグラファイト質金鉱石では、たった数%の有 機炭素分が混ざっているために、* 金シアン錯体の形成段階で、これが炭素質に 吸着して、30-70% もの金回収率のロスが生じてしまいます。このために、グラファイト質金鉱石は超難処理金鉱石と分類され、開発対象から外れているのが現状で す。本講演は、酵素反応による炭素質分解をくみこむことによって、グラファイト質金鉱石からの金回収率を 20% 台から 90% 以上に向上させるバイオプロセス を紹介します。 また、限られた資源の利用には、とくに日本のような非資源国にとっては資源国 とパートナーシップをもって、このような技術開発を協働的に推進していくこと が重要であり、日本を中心とし資源国をパートナーとした JSPS 研究拠点形成事 業も紹介します。

* メタラジー ( 冶金学):金属生産技術全般

* 金シアン錯体:配位子としてシアン化物イオン(CN-)をもつ金イオン錯体 (Au(CN)2-)

当日プログラム

12:10~12:15 イントロダクション
座長 Scott Valentine 教授 (Q-AOS 研究推進ディレクター)

12:15~12:40  「金回収をめざしたバイオテクノロジーと統合したメタラジー
演者 笹木 圭子 教授 (九州大学 工学研究院)

12:40~12:50 質疑応答

※当日の講演動画を期間限定にて後日掲載予定です。  

当日資料

・参加者の皆様への御案内(同時通訳使用方法・資料・質疑応答について):PDF
※同時通訳機能はウェブブラウザ上では使用できません。
Zoomのアプリケーションをこちらよりダウンロードをお願い致します。