イベントEvent

シンポジウム・ワークショップ「多様な文化と社会包摂の未来を考える」

イベントレポート

開催概要

 九州大学アジア・オセアニア研究教育機構セキュリティ・防災クラスターでは、九州大学アジアウィーク2021期間中の10月21日(木)、シンポジウム・ワークショップ「多様な文化と社会包摂の未来を考える」をオンラインにて開催しました。
 グローバル化の中で、国境を超えた移民や外国人労働者の増加は、ホスト社会における外国人住民の生活や差別をめぐる様々な問題を提起すると共に、多様な背景を持つ人々の社会包摂や共生に向けた議論を促しました。特に、直近のCovid-19の流行は、国家や大都市の境界を越えた人間の往来を制限する「壁」「ソーシャル・ディスタンス」を出現させ、他者との間に「壁」を設けることで、生活様式のみならず、社会における文化芸術の在り方、そして人間同士の関係性を根本から変えました。そして、パンデミック下の世界では、特定の人種や民族、職業の人々に対する排斥も顕在化したと言えます。
 そこで本企画では、アジアの各都市における文化政策や実践という観点から、現代世界における様々な「壁」を乗り越え、異なる背景の人々と共に生きる社会の在り方と展望の議論を目的としました。
 第Ⅰ部シンポジウム「在留外国人のための文化政策と都市―日本およびアジア諸国の事例比較から」では、アジアをフィールドに都市における文化政策の研究に従事している研究者による報告と問題提起、コルナトウスキ・ヒエラルド先生(比較社会文化研究院)のよるコメントとディスカッションを行いました。
 第Ⅱ部ワークショップ「感じる、揺らぐ、繋がる:多文化共生に向けた芸術活動」では、在留外国人に関わる様々な実践に取り組んでいる演劇関係者や自治体の文化政策担当者を招き、各自の実践報告とディスカッションを行いました。
 長時間におよぶイベントでしたが、1部・2部共にたくさんの視聴者が参加し、研究者のみならず、行政や文化活動などに携わる実践者たちも加わった積極的な議論を行うことができ、多文化共生社会と文化を巡る有意義な意見が交換されました。

開催日時

2021年10月21日(木)

参加人数

104名(1・2部合計)

第1部 基調講演(Rimi Khan先生)

第1部 研究者による発表(閔鎭京先生)

第1部 全体ディスカッション

第2部 「にほんごであそぼう」ワークショップ(本田千恵子氏)

第2部 実践報告(河嶋栄里子氏)

第2部 全体ディスカッション

第2部 「にほんごであそぼう」ワークショップ(本田千恵子氏)

アジアウィーク

アイキャッチ画像:シンポジウム・ワークショップ「多様な文化と社会包摂の未来を考える」

詳細

日時 2021年10月21日  ~ 2021年10月21日